新年のご挨拶(山崎正志教授) | 最新の整形外科に関するニュースやセミナー情報、後期研修などを随時更新しております。

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新年のご挨拶(山崎正志教授)

 明けましておめでとうございます。

 2020年はじめから続く新型コロナウイルス感染症の蔓延ですが、いまだ沈静化とは言い難い状況です。筑波大学附属病院は新型コロナウイルス感染症対策に全力で取り組んでおります。私ども整形外科としても、新型コロナウイルス感染症対応に最大限の配慮をしております。非常時ですので、皆で力を合わせ、新型コロナウイルス感染症が沈静化するまで、何としても踏ん張りたいと思っております。感染症が収束し、皆様といつものようにお話できる日が、1日でも早く訪れることを祈念いたします。

 2015年に開設された「つくばスポーツ医学・健康科学センター」ですが、順調に事業が進んでおります。筑波大学は、医学系と体育系の両方の学部を有する唯一の国立大学法人です。その強みを生かし、当センターでは、医学と体育の連携によってアスリートの治療から競技復帰までをサポートする、一期通貫型リハビリテーションシステムを提供しております。昨年開催された東京2020オリンピック・パラリンピックには、筑波大学整形外科の同門から、多くの先生方が日本選手団本部役員、チームドクター、会場ドクターとしてサポートに加わりました。関連する協会の方々から、特に新型コロナウイルス感染症に対する対応を進めるうえで、筑波大学整形外科の先生方が大変に重要な役割を果していただいたという感謝の言葉をいただきました。

 第38回日本整形外科学会基礎学術集会を20231019日(木)20日(金)の2日間、つくば国際会議場で開催すべく準備を進めております。テーマはIMAGINE THE FUTURE.といたしました。「研究学園都市つくば」ならではの会にしたいと思いますので、同門の先生方におかれましては、引き続き、ご支援のほど、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 臨床・研究面では、脊椎脊髄外科、関節外科、手外科、スポーツ整形外科領域をはじめとして、多くのプロジェクトが進行中です。特に、ロボットスーツHALを用いた機能再生治療の臨床試験を、筑波大システム情報工学研究科の山海嘉之教授との共同研究で進めております。脊髄損傷の患者さんに対するG-CSFを用いた神経保護療法の医師主導治験や、Muse細胞移植の治験も進行中です。

 最後になりますが、整形外科学のさらなる発展と地域・社会貢献の実現を目指し、教育・診療および研究に一層の努力をいたす所存でございます。本年も皆様の尚一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

筑波大学医学医療系整形外科 教授 山崎正志

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