第5回つくばセメントセミナー開催報告
2025年1月11日に第5回つくばセメントセミナーを開催いたしました。41名の医師、看護師、リハビリスタッフにご参加いただき、自治医大、獨協医大など他医局の先生にもお越し頂きました。
セッション1では「高齢者転位型大腿骨頚部骨折に対する治療戦略〜うちではこうやっている!」と題して、取手北相馬保健医療センター医師会病院の戸塚翔先生、新東京病院の生天目修平先生、JCHOうつのみや病院の斎藤寿大先生がそれぞれの施設での手術までの手順やポイントについて発表されました。その後、吉沢知宏先生の進行のもと、症例検討会を行い、実際の症例の治療選択肢や判断基準について活発な議論がなされました。
セッション2の特別講演では、昨年に引き続きさくら総合病院の田中歩先生が座長を務められ、「若手医師に伝えたいセメントTHAの魅力〜セメント手技の導入から難関症例の対応まで」というテーマで、関西医科大学の中村知寿先生にご講演いただきました。セメントTHAの基礎知識、手技のポイント、難症例の対応など実際の画像を交えて詳しく解説していただきました。
講演後には、4つのグループに分かれ、中村先生、田中先生、芳賀赤十字病院の宮本理先生、公立昭和病院の中谷卓史先生のご指導のもと、ハンズオンセミナーを行いました。骨セメントを使用したことのない先生も多く若手の先生方には貴重な機会となったと思います。
高齢化に伴いセメント人工骨頭の需要が増加しており今後習得する必要のある手技の一つと言えます。本セミナーがより深く学んでいくきっかけとなれば幸いです。 来年は2026年1月10日に開催予定です。多くの先生方のご参加をお待ちしています。
文責:安永将太