第10回TTSS 報告
勉強会開催報告
先日6月8日土曜日に第10回TTSS(Tsukuba Trauma Starter Seminar)が開催されました。
こちらはAO法の理念に則った骨折治療の基礎を学ぶためのセミナーであり、専攻医2年目の医師が参加いたしました。講師は外傷チームの柳澤先生、松本先生、十時先生、平林先生、小林先生、中島先生でした。
AO法の四原則から始まり、骨折治療に欠かせないプレート、髄内釘、スクリュー等に関して、歴史からコンセプトまで改めて深く学びました。日々骨折の手術を執刀させていただく機会に恵まれておりますが、骨折の考え方、ツールの使い方等全ての点において、いかに自分の理解が浅く、考えが至らないものであったかを痛感しました。
講義の後は実際にモデルボーン、プレートを用いてラグスクリューやプレートによる絶対的安定性を獲得するための手技の実施、応用して前腕両骨骨折の治療方針の検討とその実施を行いました。机上の勉強のみでは得られない手術手技のコツ等も教えていただき、非常に実りの多いセミナーとなりました。
また今回は手術室の看護師さんも多く参加してくださり、ハンズオンでの器械出しを行っていただきました。円滑な手術を行うためにコメディカルの協力は必要不可欠ですので、双方にとって良い経験となったと確信しております。今回の学びを生かし、より良い診療ができるよう日々研鑽を積んでまいります。
最後にはなりますが、このような素晴らしい機会を設けてくださった講師の先生方、機材のご協力をいただいたDepuy Synthes社様、休日にも関わらずご参加いただいた看護師の皆様に心より御礼申し上げます。
文責:専攻医2年目 栗田拓実