
皆さん、こんにちは。2025年11月1日付けで筑波大学整形外科第5代教授を拝命した本間康弘と申します。
筑波大学整形外科は、1975年の創立以来、初代・吉川靖三教授から、第二代・林浩一郎教授、第三代・落合直之教授、そして前任の第四代・山崎正志教授へと、弛まぬ研鑽の歴史が受け継がれてきました。私は、創立50周年という記念すべき2025年に、この伝統の襷を受け取らしていただくこととなり、深い御縁と使命感を抱き、今日まで教室を導いてこられた歴代教授に対し心からの敬意を捧げます。そして、この職責の重みを深く認識するとともに大変光栄に存じ、誠心誠意、職務に邁進する所存です。
整形外科は、動くこと・歩くことを支える「運動器」を対象とする診療科です。新生児から高齢者まで全世代の方に、脊椎、骨盤、四肢にわたる広範な部位の疾病や外傷・障害に対する予防、診断と治療を行います。高齢化等に伴う受診者の増大と、患者背景の多様化・複雑化への対応など、現在、整形外科には医療の『量』と『質』、その双方がかつてない高い水準で求められています。さらには、生命予後および生活の質(QOL: Quality of Life)や日常生活動作(ADL: Activities of daily living)に甚大な影響を及ぼす運動器疾患、また、長期的な機能不全を回避できない難治性病態が依然として存在しています。つまり、それらを克服するための革新性やパラダイムシフトも必要とされています。このような状況下、整形外科学の進歩にはかつてないほどの期待が集まっており、整形外科医が果たすべき社会的役割の大きさは計り知れません。
そのような期待を背負い、我々、筑波大学整形外科は、以下に示す研究・教育・診療の実践によって、より良い未来に貢献していきます。
「領域を超え、チームで挑む。整形外科の未来を、筑波から。」――総合知・超学際的研究と国際的なネットワークで、次世代の整形外科医療・スポーツ医学を創出します。
「未来を描き、世界へ羽ばたく。次世代の外科医を、筑波から。」――未来創発型論理的思考と異分野・異文化経験を通じて、国際舞台で活躍する学術的で総合知の中核となる整形外科医(Academic transdisciplinary surgeons*)を育成します。(*Transdisciplinary research(超学際的研究)から着想を得た私の造語。)
「治るを究し、みんなで守る。世界のお手本になる医療モデルを、筑波から。」――エビデンスに基づいた高い独自性の高度専門医療を追究し、同時に、持続可能な地域医療の提供体制「Tsukuba model」を構築します。
筑波大学が掲げる『Imagine the future.』を礎とし、我々、筑波大学整形外科は『Imagine the future & Contribute to the future.』をスローガンに据えています。未来を想像することから始まり、実際に我々が未来に貢献するまで至る。研究・教育・診療の実践でより良い未来を様々な仲間と共に切り拓き、社会に貢献できるよう、教室員一丸となって邁進してまいります。
筑波大学整形外科第五代教授 本間康弘


